「引っ越しうつ病」「荷下ろしうつ病」といった言葉の通り、うつ病は何かしらのストレスの後にかかることが多いのです。次々とストレスとなるような出来事が起こったり、同時にいくつも重なったりした場合、すべてが片づくまで、相当な時間がかかります。
また、ストレスの総量も相当なものになります。こんな場合に、「病的なうつ状態」に陥りやすくなります。
DSM診断に基づく実証的な研究では、その因果関係を前提とせずに、とにかく大うつ病の診断基準を満たす人で、なおかつその前1年間に、何らかの(ストレスフルな)生活上の出来事(ライフイベント)があったかどうかを調べる研究が行われたのです。この研究により、確かに生活上の出来事の後にうつ病を発症することが多いことが、たくさんの研究で確認されました。
また、病気などの体調不良は、身体的ストレスとなります。このようなときに、病院に行って適切な治療を受けることは、もっとも基本的な問題解決行動となります。もし、病院に行って治療を受けられずに、なかなか治らないということが続けば、また新たなストレスとなって現れるでしょう。
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